自宅出産とオープンシステム出産について
自宅出産について

自宅出産とは、暮らし慣れた自宅の好きな場所で、好きなスタイルで、陣痛誘発・促進剤など人為的行為が加わることがない自然のお産をすることです。
自然なお産は妊娠した70%の方に挑戦が可能です。食事、運動などの日常生活に心を配り、よい健康状態を維持することで、暮らしの一部として、お産を経験することができるのです。
産科医、助産師、そして育児研究者の3名が、それぞれの立場と経験から「自然なお産」について語ったDVDブックが発売されています。助産師として、当院の柳澤が執筆出演しております。
妊婦さんが知りたい、聞きたい情報が詰まっていますので、こちらもご覧いただくといいかと思います。
こちらで購入できます
http://www.igakueizou.co.jp/product/book/kenko_b241.html
ただし、自宅出産が難しい場合もあります。
自宅出産が難しいケース
- 以前に帝王切開をしたことがある
- 糖尿病、心臓病などの持病がある
- 以前の出産で、自分か赤ちゃんに重要な問題があった
- 赤ちゃんが双子
- 40代か、それに近い高齢出産
- 逆子で最後までなおらない
- 早産
- 赤ちゃんに心配なサインがある
- 妊娠高血圧症(妊娠中毒症)
- 前置胎盤 など
比較的よくあるケースを挙げましたが、他にも検討が必要な場合があります。
また、心配があっても軽度であったり、病院の治療で回復した場合は、助産院に戻れます。例えば、ある時期に早産しかかって安静にしていた人が、臨月まで持ったので助産師のところに戻るケースです。
お一人ひとり、事情が違いますので、不明なことはご相談ください。
お電話は、出られないこともございますので、お急ぎでない場合はメールが確実です。
オープンシステムとは?

連携医療機関である産院が、出産のためのお部屋と機材を貸してくれます。
12畳分もある畳部屋が主流です。
ちほ助産院の助産師2名と、出産されるご家族がもちろんお子様もご一緒に過ごせます。まるで場所が変わっても自宅にいるときとあまり雰囲気が変わらないまま、あなたのしたいお産が実現できます。
出産後問題がなければ、産後2時間で帰宅できます。
母子のどちらかに問題が生じた場合はそのまま入院していただきます。
自宅ではちょっとというご本人の希望の場合もありますが、実際には、妊娠出産にほんの少しリスクがありそうな気配といったグレイゾーン(黒でも白でもない不安な状況)の場合にオープンシステムをお勧めします。
これまでに多かったオープンシステム利用の理由は、GBS陽性にて出産時に点滴を受けるためでした。(ちほ助産院の妊娠出産の実績をご参照ください。)分娩途中で何らかの異常が生じたときにはすぐにちほの助産師から産院へバトンタッチしますので、移動の時間遅れることなく医療を受けられるのがメリットです。
自宅出産の準備について
自宅出産には、決まりや流れもありませんし、特別なものは必要ありません。
自分のペースでお産ができます。
参考に、要るものリストと費用をご紹介いたします。
自宅出産でご用意していただくもの
※予定日3週間前までにお部屋に置いてください。
※分娩開始や緊急時に慌てないための連絡先リストを大きく書いて電話の近くに貼り付けてください。
お母さんのための用意
- 動きやすい服または寝巻き、ネグリジェ 2枚
- 産褥(さんじょく)ショーツ ※生理用ショーツの大きめのものでもOK
- バスタオル(分娩直前にショーツを脱いで腰に巻きます)1枚
- 腰巻(裾よけ)または、大判のバスタオルで代用可 1枚
- 乳帯(1枚はプレゼントします。必要ないこともありますが、もう1枚くらいあってもいいでしょう。授乳用ブラジャーはお勧めできません。乳帯というのは、バストをまったく締め付けずゆるいソフトブラのようなものです。かなりサイズアップしますので、伸縮性のあるものか大きめサイズにしましょう。)
- 大きなクッションやその代用になるもの、家にあるもの何でも、産婦さんがラクに陣痛を過ごせるためには何でも使います。家中のものをお部屋に用意しておいてください。
- 浴用タオル(出産後に身体を拭きます)3枚
赤ちゃんのための用意
- バスタオル(生まれてすぐ身体をふくためとそのあと身体を包みます)2枚
- 浴用タオル(赤ちゃんの保湿など、用途いろいろ)2枚
- ガーゼハンカチ(赤ちゃんの口を拭くなど)2枚
- オムツ(紙布どちらでも可)数枚
- 肌着(短肌着、長肌着)各1枚 ※ベビードレスは肌着だけで寒い時に着せます
- おしり拭き
その他
- 体温計(普通のもの)
- アイスノンまたは保冷剤
- 古新聞 1日分
- ごみ袋(スーパー袋の大きめのほう)3枚
ちほ助産院 料金規定表 ※日本助産師会規定料金に基づく
| 妊婦検診 | 1回につき | 5,000円+交通費 |
|---|---|---|
| 分娩介助料 | 1件 | 220,000円 |
| アシスト助産師料 | 1件1人 | 50,000円 |
| 分娩管理料 | 1時間あたり | 昼3,000円/夜5,000円 |
| 待機料 | 助産師1人につき (または1週間) |
15,000円 ※微候出現後、分娩に至る前に助産師が待機した日数 (または、37週以降に病院出産となった場合) |
| 衛生材料費 | 使用した材料分 | 5,300円~6,300円 |
| 胎盤処理料 | 1個 | 3,150円 ※胎盤処理業者支払額 |
| 交通費 | 助産師2名分 | 実費 ※必要時は遠方からタクシー利用も有り |
| 証明書料金 | 1通目 2通目 |
無料 2,000円 |
| 産後訪問 | 1回 | 7,000円 |
| 新生児訪問 | 1回 | 7,000円 |
| 母乳相談訪問 | 1回 | 5,000円 |
合計は、おおよそ380,000円(出産日から産後5日までの産後新生児訪問3回を含む)です。
+産科医療保障制度掛け金30,000円です。
交通費で上回ることもありますが、この辺りを目安になさってください。
ご質問は、メールから受け付けております。
お電話は、出られないこともございますので、メールが確実です。
ご出産と産後までのスケジュール
- 1.妊娠に気づいたら
お電話にてご一報下さい。今後のスケジュールについて大まかな説明をいたします。
産院にて医師の診察を指示通り妊娠12週頃まで受診なさってください。- 2.赤ちゃんの心拍が確認できたら
- おめでとうございます。区市町村の窓口で、母子健康手帳の交付を受けてください。
妊婦健診受診票の助成金は、助産院での妊婦健診も対象となります。
ただ、出産が終わるまでは自己負担で助産院に支払っていただき、出産後に、助産院の領収書と受診票をまとめて請求する償還払いとなっております。 - 3.連携医療機関でのポイント健診
-
- 妊娠ごく初期では、超音波検査による正確な予定日の診断
- 妊娠15週ころまでの妊娠初期の血液検査、子宮頚がん検査、超音波検査による婦人科疾患の確認
- 妊娠20週ころの超音波検査での胎児奇形と胎盤位置の確認、クラミジア検査
- 妊娠30週ころの貧血検査、血糖値検査、成人T細胞性白血病抗体検査、超音波検査での胎児発育と胎盤位置そのほかの確認
- 妊娠34週ころにGBS検査
- 妊娠36週ころ、最終的な総合健診で、超音波検査、貧血検査
- 予定日を過ぎてからの、胎児の元気度確認
また、妊娠経過中、状況により医師への受診をお勧めする場合があります。 - 4.妊婦健診
- 上記、連携医療機関における妊婦健診の時期の合間に、自宅での妊婦健診にうかがいます。
健診の頻度は、23週まで4週毎、24週から35週まで2週毎、36週以降毎週です。 - 5.他院からの転院・里帰りの方
- お電話にてご相談ください。妊娠30週を過ぎてからの転院はお受けできかねますので、ご容赦ください。今まで通っていた病産院より紹介状をもらってきてください。
- 6.いよいよお産かな、と思った時
- どんな軽い症状でもお知らせください。まずは助産師一人がかけつけて、状況を判断します。
- 7.お産
- お産をなさるご本人が望む相手であればどなたでも立ちあいしていただけます。もうすぐ生まれる時の産婦さんの集中力を妨げないように、場の雰囲気をつくるのも大切なサポートです。
ほとんどのバースプランのご希望に沿うことができます。どうぞ理想を描いてください。 - 8.産後の家庭訪問
- 出産当日に、赤ちゃんのビタミンKシロップを飲ませるためにもう一度訪問します。
初産婦さんには産後5日目まで毎日、経産婦さんには産後翌日と3日目、5日目の3回訪問して、母と子両方のケアをします。 - 9.1ヶ月健診
- 気がかりがあれば必要時に訪問しますし、問題があれば連携医療機関またはかかりつけ医を受診します。
母子ともに異常なく経過されましたら、一か月健診は、ご自宅に訪問して行います。 - 10.その後
- 妊娠中からの長いお付き合いが一段落すると助産師としても会えなくなるのがなんだかさみしく感じられます。何か困った時はもちろんのこと、メールや電話で近況報告などお待ちしております。
- 母乳育児相談(電話予約)
- おっぱいっこクラブ葛飾(月一回、自由参加)
- その他、イベントなどでお会いしましょう。

